| |||||||||| Madam のベトナム日記 |||||||||| |
| ●
7月15日 |
|
なかなか取れなかったチケットがやっと取れたが、気が付いたら博多の祭りの中で一番好きな「山笠」のクライマックス、
「追い山」の日。
今年は無理かも、と思っていたが、やっぱり行きたい。誘ってもらったことを良い事に、二つ返事で行くことに決めた。 旅の準備や何やらで寝たのが1:30、起きたのが3:00。車だと万が一の場合大変なので、4:00の臨時電車に乗って行く。 降りると暗い中を櫛田神社向け人が吸い込まれるように動いていく。そして始まった興奮の時。 やっぱりこれを見ないと博多の夏は始まらない! 我ながら何もそこまで、とは思うのだけれど、追い山はどうしても私の中で欠かせない、そして何物にも変えられないもの。 山をかかずとも血が騒ぐ。 満たされた心地よさに包まれ、今日の暑さを予感するような朝からの暑さの中、良い気分で帰ってきた。 そしてすぐに空港へ。心配した台風の影響もなく、ちゃんと飛んでくれ、着いた台北、33度。曇って蒸し暑い。 毎回同日トランジットが出来ないので、半日の台北を楽しむ事にしているが、今回はちょうど機内誌に載っていた淡 水のユイレンマートウへ行くことにした。 河口が海につながる海岸線の先のここは、台湾でもっとも美しい日没、と言われている所だそうだし、 台湾のフィッ |
|
|
シャーマンズワーフと呼ばれている、と聞けば逃せない。
前回はMRT(地下鉄)の淡水駅の近くをうろうろしただけだったが、たくさんの屋台やみやげ物、夜店が並ぶ老街を通り抜け、
海岸線に沿って歩く。骨董屋さんやおしゃれなカフェもたくさんで、歩くのが楽しい。
がかなり遠いようなので途中からバスで。 着いた岬は広い公園で、木の2階建ての長い桟橋の横にはヨットハーバーもあり、海を渡る風が心地よく、雰囲気の良い所なので、 カップルや家族連れがたくさん。でもサンフランシスコのフィッシャーマンズワーフとはちょっと違うかな? ここへ!と機内誌を読んでとっさに来る事にしたけれど、見上げれば曇り空。夕日は無理かな?とあきらめていたが、 日没までには雲が薄くなり、オレンジ色の太陽の大きな輪郭がわかるようになっていた。良かった〜。 せっかくここまで来たのだし、と桟橋で見ているとどんどん沈んでいく。 そして19:00位に大きくて燃えるようなオレンジ色の輪は沈み切った。 あまりの美しさに感動してしまう。そしてこんなにじ〜っと夕日を見たことが今まであったかな? それもこんな台北の片隅で見るなんて、ととても不思議な気がした。 のんびりと移動日として過ごしたけれど、来てよかった。 さて明日からはベトナム。今日はしっかりと寝て..... 今回も万歩計を持参。今日は22658歩。 追い山、淡水、結構歩いたもんです。 |
![]() 淡水の老街の教会 |
| ●
7月16日 |
|
台北発7:30のベトナム航空でハノイへ。3時間のフライトはすることもなく、
2日続いた寝不足でひたすら眠る。 着いたハノイは曇り、気温30度。台北より良いかな? 市内までは毎回タクシーかホテルのピックアップだけれど、今回はミニバスに乗ってみることにした。 いわゆる乗り合いバスで、$2で希望の所まで乗せてってくれるのだけれど、下手すると乗客全員の行き先を回って最後に、 ということにもなりかねない。安いけれどちょっとした賭けでもある。 安いからには、とお客と荷物を詰めに詰めた小型バスは 100K近く出してひた走る。 道の両側は大きな看板が多くなった。以前は日本の企業が目立ったが、ベトナムの企業が多くなったこと。 それだけ国が発展していると言うことでしょう。 ちょうど田植えが済んだばかりの青田の緑がじゅうたんのように広がり、そのところどころの蓮畑にピンクや白の花が咲く。 蒸し暑いけれど、この風景のこの季節が好き。 ラッキーな事に私が一番最初だった。周りの荷物を降ろし、 降り立ってバスが走り去り、気がつくと台北に持って降りた黒い手提げかばんがない。 確かに他の荷物と一緒に一旦おろしたのに、他の乗客の荷物を積む時に又間違って積んでしまったようで... ホテルスタッフに言うと「タクシー会社は?」「ドライバーの名前は?」そんな事わかる訳がない。どうしよう。 まあなくても何とかなるかな?さて何を入れてたかな?と考えたら、 化粧品やシャンプー等が。え〜っ、もし出てこなかったら、これから先スッピンでいなくてはならない。 ちょっとそれは... 絶対に見つけねば!と思ってスタッフに言うと、すぐにバイクに乗っけて、 ベトナム航空のミニバス発着所まで連れて行ってくれ、そこで事情を説明して手配し、ホテルまで届けてもらえる事になった。 なんとありがたい事。いつもはのんびりと仕事をしているのに、 こんな時の手配の早さはすごい!親身になってくれるのもありがたい。 そして10分後には無事届き、私のベトナムスッピン旅行の心配もなくなった。安いものに飛びつくと、どうもね〜。 これからは気をつけましょう。まあミニバスは1回乗ったからもう良いかな? 久しぶりのハノイを歩いてみる。又新しいおしゃれなお店が出来ている。どんどん変わっていくのには本当に驚かされる。 さて夕飯はホエンキエム湖のほとりのチャイニーズで食べようか、と階段を上りかけると真っ暗になった。 オーダーストップはまだ早すぎるし、と思ったら又してもの停電。あたりは真っ暗だけれど、走るバイクのライトで結構明るい。 仕方なく少し歩いて欧米人に人気のカフェ「リトルハノイ」へ行く。 |
|
![]() ミニバスの車窓より |
停電だけどテーブルごとにろうそくを灯し、なかなか雰囲気が良い。
真っ暗闇で食べたくはないので、コーヒーをオーダーし、待つこと30分。やっと点いた。今日は長かった。
多いと聞いていたけれど、私は当たらずラッキー!と思っていたけれど、これで3度目。やっぱり多いかな? 以前は19:00を過ぎると真っ暗闇で、人通りも少なく、怖くてほとんど夜出歩くこともなかったが、 近頃は21:00頃まであけているお店も出てきたし、 新しいバーやカフェが遅くまで営業しているので、人も多く、そんな夜の街を気持ちよい夜風の中、 ぶらぶらと歩いて帰ってきたが、さすがに疲れた。 今日はバタンキュー状態。倒れるように寝入ってしまった。 今日の万歩計14448歩。 |
| ●
7月17日 |
|
早くに目が覚める。 今日はお昼に約束の日本料理を作るので、市場へ材料の買い出しに出かける。 これも楽しみにしていた事。現地でなかなかこんな機会はない事だし。 7:00頃なのに、もう少し活気が収まった市場。そこで野菜、肉、海老を調達。 ちなみに牛肉は欲しいだけ薄切りにしてくれ、 しめて100g位で3000ドーン(約25円)、大きな有頭海老7匹20000ドーン(約160円)。 もう全部買い占めたくなる安さ。そして新鮮。市場のおばちゃんとの駆け引きも面白い。 買い物途中に市場の真ん中でフォーを食べる。評判のお店だけあって、鶏だしのスープがおいしい。 朝から風が無く、蒸し暑く、じっとしていても汗が出る。今日は自転車を借りて回ることにした。 走ると風がさわやかで気持ち良い。 が小雨が振り出した。今日は一日振りそうな気配。でもみんなそんな事はお構いなし。 行動のペースが落ちる事もない。 12:00にホテルへ戻り、日本料理のお昼を作る。 今日のメニューは肉じゃが、おそば、てんぷら、五目すし。 日本でインスタントの試食をかなりした割には、結局あまり使わず、現地調達でどうにか間に合わせ、 持ってきた物は「つゆのもと」「てんぷら粉」「わさび」「おそば」「五目すしのもと」「無洗米」。 ホテルのフロントの片隅で作り始めるとみんなが寄ってきて興味津々。心配した割にはどうにか出来上がった。 ちょうど居合わせたオーナー、フランス人のキム君、スタッフとたくさんの人数になったが、 「美味しい!」を連発しながら結構食べてくれた。ただみんなわさびはだめなようで、一口で無視。 でもまあ成功だったかな? 午後には雨もやみ、若手漆デザイナーのビンさんが工房に案内してくれることになった。 彼のデザインと仕事のきれいさが好きになり、近頃オリジナルをお願いしている作家です。 バイクに乗せてもらって走ること約20分。 のんびりとした田園風景の中、コロニアル風の大きい家のテラコッタの土間で、 漆職人さんが漆を塗り重ね、パート?のおばちゃんたちがおしゃべりしながら磨いているその丹念な仕事振りには感動し、 お願いしてよかった、と思う。 |
|
|
そしてここは果物天国。広い庭にはザボン、スターフルーツ、パパイア等多種の果物が実もたわわになっている。
直になっている所などほとんど見る機会も無いのでうれしくなる。
スターフルーツをお土産に、ともいでもらった。
青々としたスターフルーツの酸味のある香りはバイクの風でさわやかな気分にさせてくれた。 ちょっと盛りは過ぎたが、ちょうど今は蓮の花の季節。束ねてたくさん売られているし、あちこちにたくさん飾られている。 今回は蓮の花シリーズで写真を取り捲ったが、花売り娘の優しい笑顔に負けてつい買ってしまった。 大きなピンクのつぼみ10本が蓮の葉に包まれて8000ドーン(約60円)。安い!それをホテルスタッフが部屋に飾ってくれた。 柔らかい香りとそのやさしいピンクの色は部屋の空気を一変させ、疲れた体を癒してくれる。 今日はいつに無く心地よい眠りについた。 今日の万歩計 20446歩 |
![]() 市場の野菜売りのおばちゃん |
| ●
7月18日 |
|
朝起きるともう蓮の花びらがちらほらと散っている。
咲く前に散るのかな?スタッフに聞いてみると、もってたったの3日だそう。はかなきは美しきかな.....(もったいない) 今日は朝からしっかりと晴れて暑い。じっとしていても汗がにじんでくる。 すぐに喉が渇き、水ばかり飲んでいる。 Trunogさんとバチャン村へ行く事にした。ハノイの市中心からタクシーで約30分の陶器の村。途中はのんびりとした田園風景。 時折牛が草を食む川の土手沿いのでこぼこ道を走る。 この情景がとても好きで、陶器を見るのと同じくらい楽しみにしている。 村に入る前には陶器御殿がどんどん建っていて、今世界中へ輸出されているバチャン焼きのその反映ぶりを知らしめている。 村に入るとすぐに又田んぼ道の方へそれた。他の店に行くのかな?と思ったら村の道は舗装工事中だそうで、 いつもの道は掘り返され、ひどい状態になっていた。 これだけ繁盛している割にはいつもぬかるみの泥ん道だったから当然なことでしょう。 でもいつ出来上がるかわからない、との事。またしても..... でもみんな差ほど不便さを感じている様子も無い。 市内まで帰ってくると、今度は前回友達になったバンさんがシルクの村へ連れて行ってくれることになった。 彼女のバイクに乗せてもらい、走ること1時間。 着いた所はかなり田舎だけれど、小さなショップがたくさん並んでいてそれが 全部シルク屋さん。 ちょっと圧倒されてしまう。 しばらく見物して帰ろうとしたらガス欠。すぐに彼女は田舎道の脇でいすにのんびりと腰掛けて新聞を読んでいるお |
|
![]() ハノイの町並み |
じいさんの所へ。前に液体の入った汚いビンが3本並んでいる。何とそれがガソリンだった。 彼女が合図をすると、やおらおじいさんが立ち上がり、じょうろとビンを1本バイクのところへ持ってきて給油口から注ぎ込んだ。 間に合わせの1Lのみ入れたようで、払ったお金は40円程度。何と便利な事! ここらの智恵と言うか、アイデアと言うか、なかなかすばらしい! 日本では危険防止のために出来ないことでしょうが。 夜は久しぶりにお気に入りのスポットのJAZZ CLUBへ。毎回オーナーののりの良いサックスが聞けて、良い気分になれる所。 聞くほうも陽気な欧米人がほとんどで、たっぷりと楽しめ、その雰囲気に酔って疲れも忘れてしまう。 今日の万歩計 21605歩 |
| ●
7月19日 |
|
朝から晴れて暑く、歩いているとじっとり汗ばんでくる。喉が渇いて水物が欲しくなるが、食欲はあまり無い。
そういえば今回はいつものたべまくりの旅に比べるとあまり食べていない。 昨日ダブルブッキングになって行けなかった所の物のチェックと清算、受け取りが今日に集中してしまった。 朝から大忙し。自転車で効率よく回ることにする。 その間にアメリカのガイドブックの”旧市街の歩き方”の通りに歩いて見ることにする。 全部を歩きとおすのは3、4時間にはなるだろうから、歩いては約束の時間に行って用事を済ませ、、 又他の所を歩いては戻って、と繰り返す。 これって効率が悪いのかな?良いのかな? でもどうにか切れ切れながらも歩きとおせ、今回の目的の一つもかなえられた。 でもじっくりと集中して歩けば又面白い発見もあるだろうし、又次回の楽しみに取っておこう。 ホテルスタッフのOanhが「日本語を教えて」と言ってきた。日本人観光客が増えてきているそうで、そのためとの事。 彼女が覚えたい言葉を英語で書き、その日本語を教える。 他のスタッフやオーナーも寄ってきて、にぎやかな日本語教室になった。 でもどうも基本的に発音が違うようで、なかなか言えない。ベトナム語には無い発音もあるようで、教えるのも難しい。 ある程度教えて出かけ、帰ってくると「サヒナラ」、「ドウヘタシマヒテ」とか、 意味不明だけれど、みんな使いたくてしょうがないらしく、一生懸命にやってくれるが笑わせてくれる。 とはいえ私のベトナム語もひどいもので、何度やっても覚えられないし、発音がどうも違うようで笑われてばかりでお互い様。 まあこんな事でスタッフ達ともコミュニケーションが取れ、会うたびの楽しみも増えていくのです。 夜は恒例となったTruong夫妻の接待の食事。「何が良い?」と聞かれ、「犬以外なら何でも」と答えて結局シーフードになった。 行った所は前回お昼を食べに来たお店。今新鮮さと美味しさで一番人気なのだそう。 入り口にはいけすがあって、たくさんの魚、イカ、蟹などが泳いでいる。 ハノイは川魚がほとんどなので、どこの海のか聞いたら、なんとホーチミンから生きたまま空輸して持ってくるのだそう。 最初に出てきたのはサーモンの刺身。えっ?まさかベトナムでサーモンが取れるはずはないし... 聞けば輸入物だそう。刺身はちょっと怖く、出来れば遠慮したかった。でもまずはレモン汁をたっぷりふりかけ、 それを春巻きの皮にどくだみの葉などと一緒に包んで、ワサビたっぷりの醤油に漬けて食べる。 これだけ毒消しをするんなら大丈夫だろう、と早速トライ。なかなか美味しい。 サーモンの横には日本のと同じ紅しょうがが添えられていて、これにもびっくりした。 そのあとは赤貝の煮込み、蟹のソース煮、蒸し海老。 新鮮で美味しいシーフードにおなかの心配もどこへやら。しっ |
|
|
かりと食べてしまった。 2番目の子供を4月に出産したのにもう仕事に復帰している奥さんに色々と家庭の事を聞いてみた。 赤ちゃんはお母様が見てくださっているようだし、料理もほとんどやらないそう。 お母様もお姉様もしっかりと料理を作ったのに、奥さんは全部外食でまったくやらない、とぼやくTruongさん。 「日本ではほとんどの奥さんは3食ちゃんと作るよ」と言うと、「それも大変だね〜」と。 まあどちらが良いとも悪いともいえないけれど。 美味しいシーフード、楽しい会話、最後の夜はいつも楽しく終わる。さて明日はホーチミン。 万歩計 24122歩。 しっかりと歩いてハノイ疲れた。 |
![]() 旧市街の寺院 |
| ●
7月20日 |
|
7:00のベトナム航空ホーチミン行きに乗るのに、4:00に目覚ましをセット。寝坊は出来ない!と思うからか30分置きに目が醒め、
あまり眠れなかった。 準備万端整えてタクシーを予約した5:00に降りてきたが、またしてもスタッフが寝坊。 ドアを開けてもらうのに、私が起こす羽目になった。 これで2度目。昨日しっかりと念を押したのに... 着いたホーチミンは快晴で暑いが湿気はハノイよりも少ない。少しは楽かな? ハノイもそうだったけれど、夏休みのせいか街中は欧米人や日本人観光客が多い。 久しぶりの町をあちこち歩いてみる。工事中が多い。国営デパートもそうで、12月に新装オープンするとの事。 ベンタイン市場の前のロータリーもきれいになった。 それにしても暑い!かあ〜っと照りつける日差しは歩いているだけで汗ぐっしょりになる。 朝から何回カフェに入ってアイスティーを飲んだ事か。 ベトナムでは「アイスティー」は蓮茶のアイス。日本での「アイスティー」は「Lipton with ice」。 頼むとリプトンのティーバッグにお湯を注いだのとグラスにたっぷりの氷、そして切ったライムが出てくる。 ベトナムではリプトンが紅茶の代名詞。熱いときにたっぷりのライムを搾り入れたこれが美味しい。 今までほとんど頼む事もなかったが、今回はこれにはまった。 ハノイに比べ、少々時間にゆとりのあるホーチミン。夜は何もすることも無いので、奥の大通りの方へ行って見ることにした。 昼は良く通るのだけれど、夜は来たことが無い。 角を曲がってすぐに始めて気がついたけれど古い劇場がある。 興味が沸いて、チケット売り場に行って、何をやっているのか聞いたが通じない。「MOVIEか?PLAYか?」 スタッフが集まってきて説明してくれるが通じない。 そのうち誰かが「ドラマ!」と言ったことで1件落着。それでみんなは去っていった。 芝居のようで、面白そうなので30000ドーン(250円位)払ってみてみることにした。 古いけれど2階席もあり、結構大きい。ここで毎夜どんなものが演じられるのか。 ちゃんと案内嬢(おばさん)が懐中電灯片手に案内してくれた席は最前列のまん前。 隣は若い男性が2人で、最前列はこの3人のみ。 後ろを見ると3割位が埋まっている程度。 19:30より芝居が始まった。もちろんベトナム語オンリー。 ストーリーはわからないけれど、どうも戦争中の悲劇のようで始めて見るので面白い。 時折ステージの上をこうもりが飛ぶのがちょっと気になる。 そのうち後ろの席の男性がポイッと火のついたタバコを投げ捨てた。 劇場でタバコがすえるのか、と最初びっくりしたが、 そのまま投げ捨てられたタバコはステージまで3m程ある真ん中くらいの私達の前のじゅうたんの上に転がった。 真っ暗闇の中にタバコの火だけが赤い。3人は顔を見合わせ無言。以心伝心「危ないよね〜」 3人とも芝居が見れなくなって、じっとタバコの火の方を見つめている。 そこへ舞台の袖から兵隊役の数人が行進して出てきてタバコを蹴散らした。 「あっ」と息を呑む3人。まったくもうはらはらさせてくれる。 しばらくするとじゅうたんに少しこげを残してどうやら火は消え、ほっと一安心した途端50分の1幕目は終わった。 10分の休憩後の2幕目。 悲劇のヒロインは成りきっていて涙を流す迫真の演技。言葉はわからずとも迫る物がある。 じっと見ているとその時、前を黒いものが走ってステージからつるされたカーテンの中へ消えた。?!?! 「ねずみだったよね」「大きかったよね」小声で話す3人。見ているとカーテンがもそもそ動く。 3人とも芝居どころではなくなった。足をいすの上に置き、カーテンが動く度に「あそこだ」とか「こっちに行った」とか。 しばらくしてカーテンから出てきたねずみは私達の前を通って客席の中へと走り去った。 「きゃっ」と言って3人はいすの上に乗りあがり、 |
|
![]() 迫真の演技のお芝居 |
足を下ろせなくなった。 しばらくすると落ち着いたが、これで仲間意識が出来た。隣の彼が「わかるの?」「わからない」 それで内容を彼流に英語で説明してくれることになった。 「もう死んでいるはずなのに無理だよ」「くさいせりふだ」とかなんとか。 悲劇の結末で涙せねばならぬ所、私はくすくすと最前列で笑いっぱなし。 喜劇と化してしまった芝居はたっぷりと楽しめた。 終わって「楽しかった。ありがとう」と言うと「びっくりが多すぎだよ。多分2度と来ないとは思うけど」と。 思い出すだけで笑ってしまうねずみの芝居。私は又来ても良いかな? 万歩計 21132歩 |
| ●
7月21日 |
|
ベトナム最後の日。ちょっと寝坊して8:00に起きた。 今日は日曜日。一度は、と楽しみにしていたサイゴン大聖堂の日曜のミサに行くことに。 回りの雰囲気が好きで、来る度に来ては大聖堂の中に入るのだけれど、日曜のミサには出たことがなかった。 ひょっとして間に合わないかも、とあわててタクシーに飛び乗ると9:30からとの事。 それまで近くのカフェでモーニングを取る。 9:30に行くともう始まっていた。天井が高く、普段は人が居ない広い空間にびっしりの信者。 ステンドグラスから漏れる光、聖歌隊の賛美歌、荘厳なオルガンの響き。にわか信者でも敬虔な気持ちにさせてくれる。 欧米人が多いためか牧師様のお説教は英語とベトナム語。聖歌隊の賛美歌はベトナム語。献金に回るしとやかな女性はアオザイ。 最後にパンをいただいて、約1時間のベトナム式ミサは終わり、 神様のご加護をたっぷりといただき、すがすがしい気持ちになった。 横の公園を突っ切って大統領官邸へ。 ここも外から眺めるばかりだったが、今日は見物してみる。 公園のように広い庭。建物の中も広いがとても質素。ほとんど縁の無い所だったので、結構興味深い。 日本では総理大臣官邸など入る事はできないだろうし。 お昼を食べにまん前の「NGON(美味しい)」へ行く。 色々なベトナム料理を作っているところを見せて食べさせてくれるお気に入りの店。 安くて美味しく、オープンエアの雰囲気がとてもよく、地元の人に人気のスポット。 広い店内の作っているところをあちこち回ってやっとミトー風麺とチェー(デザート)を頼む。 食べたいものが多すぎるのも困りもの。ここに来るときは大勢で来なければ! 近くまで行ったので、大きい通りの突き当たりの動物園へ行ってみた。 動物園は好きで、あちこちで立ち寄るが、 ベトナムのは初体験。入場料8000ドーン(60円位)で入ると、森の中にあるような感じで広いし、 大きい木が茂り、家族連れやカップルの憩いの場になっているよう。それぞれの檻も広く取られていて、動物達も居心地良さそうで、 思ったより充実していてなかなか良い。 しばらく木陰の涼しい風の中でのんびりと過ごした。 あちこちぶらついて夕方ホテルへ帰り、西側方面へ歩いていくとブルーと黄色のテントが見えた。 大好きな「シルク・ド・ソレイユ」と同じ色で、前回ひょっとしてベトナム公演?と思って行ったらベトナムのサーカスだったし、 チケットは売り切れて入れなかったことを思い出した。 |
|
|
今回は見れるかも、と行って見ると今晩20:30のが取れ、何と15000ドーン(120円位)。安すぎ! ハノイの国立サーカスも狙っていたけれど土曜のみ、と言うことで、いつも逃すベトナムのサーカス。 気分もうきうきしてくる。開園時間まで最後の夜の通りをぶらついて楽しむ。 一雨降って涼しくなった中を歩いてテントのサーカス小屋へ。日曜とあって子供連れの家族が多い。 技術の高い芸、象や猿、熊などを使った演技はなかなかすばらしく、充分見ごたえがある。 衣装もきれいだし、道化もいて2時間たっぷりと楽しませてもらえる。 欧米人観光客は結構来ているけれど、日本人は私一人のようで、情報が流れていないからでしょうか。これはおすすめ! 万歩計 21243歩 |
![]() ホーチミン動物園 |
| ●
7月22日 |
|
毎度帰国の日の朝は早く起きて、最後のあがきのように裏路地の市場に行ったり、あちこち歩き回るのだけれど、
暑さの為か、疲れの為か寝坊してしまった。朝からしっかりと晴れ渡って暑い。もう30度は越しているだろう。 タクシーを予約した8:30まであまり時間もないし、食欲も無いので、近くのシントー(シェイク)屋さんへ。 20種類位あって、選ぶのに苦労する。果物の果肉たっぷりの冷たいシェイクはこんな時でも飲みたくなる美味しさ。 しかも4000ドーン(¥30)。今日はすいかのシントーを。日本ではすいかのシェイクなんて考えられないけれど、 これが美味しい。すいかの味でほのかに甘いのは少しだけお砂糖を入れるのかな?企業秘密と言われるかもしれないけれど、 日本でも作ってみたい。 タンソンニャット国際空港はまたしても拡張工事。どこまで大きくなるのか。 今回もアットいう間だった。思えば遣り残したこともたくさんで、後ろ髪をひかれる思いで乗り込む。 もうちょっと長く入れたらなあ〜、とはいつも思うこと。 隣の席は東京で英語を教えていると言う英国人男性。夏休みの休暇で2週間ほど滞在したとの事。 ちょうどベトナムで買ったという「ソフィアの世界」の文庫本を持っていて、その話になった。 前回私が買ったコピー物の本の話をしたら、街角で売られているのはすべてコピーされたものだそうで、 欧米人は |
|
![]() チェー(デザート)屋さんのリヤカーには |
知っていて、みんなそれを安く買って読み、又売るのだそう。 なるほど賢い堅実なやり方。 次回から私も!でも英語の本は良いけれど、日本語の本は売られていない。需要が無いのか、作るのが大変なのか... 台北でトランジットして夕方福岡に。 ちょうど着く前にオレンジ色の夕日が沈むのが窓から見えた。 雲の間に沈み行く夕日のなんときれいな事。そしてあの淡水の水平線に沈み行く夕日を思い出した。 今回は良く夕日を見る。 着いた福岡はベトナム台北に負けず劣らず蒸し暑い。 帰ってくれば何とかなる、と思っていたけれど、状態は同じ。これから又この暑さの中での日常が始まる。 何とかならないものかこの暑さ。 今日の万歩計 5383歩。 |
|
|
|