||||||||||  Madam のベトナム日記  ||||||||||

= 2003年2月25日〜3月4日 =
2月25日、旅立ちの日
2月26日:ハノイ1日目、歩道が変わった。
2月27日:ハノイ2日目、バチャン村・オペラハウス
2月28日:ハノイ3日目、ライブハウスに行く。
3月1日:ハノイ4日目、REMYと&土曜のミサ
3月2日:ハノイ5日目、港町ハイフォンへ
3月3日:ハノイ6日目、帰国日
3月4日:帰国
後日談

 ● 2月25日(火)                                        旅立ちの日

 久しぶりに気持ちよく晴れ渡った空。やっぱりこんな日に旅立てるのはうれしい。

 今回はベトナムへ行くのに初めてタイ航空利用。いつものCHINA AIRが取れず、仕方なく急遽取ってもらったが、 いつも(10:10)より遅い出発は気分的に楽。
 ラッシュ時も過ぎているので、約15分で空港へ到着。市心に近い福岡の空港は有り難い。移転問題も起きているけれど、 遠くに行かないでほしい便利さ。

   12:00福岡発で、バンコクを経てハノイへ入る。バンコクまでは5時間40分。2本映画が見れるのは良いけれど、 ちょっと長すぎる。同じ姿勢で狭い椅子に縛り付けられた状態は疲れる。

 着いたバンコクは気温34度。蒸し暑い。ここも大きい空港で延々と長い通路を歩いて、ゲートを移動。 2時間後のタイ航空機に乗り変え、1時間半のフライトでハノイに着いたのは19;30(日本時間21;30)。
 とっぷりと暮れたハノイ到着は初めてで、また新しいベトナムに出会ったような気がする。
 気温は24度位。ちょっと肌寒い。

 空港でタクシーに乗ったら、メーターを倒さない。「倒して!」と言うと「$15で良いよ」と。 「いつも$10で来てるからそれ以上払わない!」と言うと「わかった」。
 質の悪い運転手か、と思ったら意外と弱気で、人が良さそう。こういうタイプは結構多い。
 それにしても私も随分と強気に出れるようになったもんだ、と我ながら感心する。

 市内へはいろいろなルートがあって毎回違うのだけれど、今日通った道の市内への入り口は 近頃出来たような大きいロータリーになっていて、何とここにオーロラビジョンがあった。
 町のど真ん中にあるホーチミンと比べ、どうしてこんな外れに?  それもただ自転車やバイクが素通りするだけのような場所にあるのは意味不明。
 将来的にここを中心にする予定でもあるのかな?今は何もない場所なので、かえってそのミスマッチ感が面白いのだけれど。

 ホテルに着いたのは21;00。スタッフはまだみんな残っていて、喜んでくれ、「サヨナラ」「ドーイタヒマヒテ」等 前回教えた日本語をいろいろと言ってはくれるけど、いまいちわかっていない。私の教え方が悪いのか...
 今回もうちょっと特訓しなくては!

 荷物を降ろして久しぶりのJAZZ CLUBへ行ってみる。オーナーののりの良いサックスが聞けて、良い気分になれる所。 一日飛行機の中でも結構疲れるもの。 ほろ酔い気分で疲れも癒され、初日の夜を心地よくしめた。

 前回途中で落として計れなくなった万歩計。 今回もしっかり歩こう!と買い直して持参した。
 今日は7333歩。一日飛行機の移動日ではやっぱり少ない。
ベトナム雑貨途中の夕日
     バンコクからハノイへ向かう途中の夕日

 ● 2月26日(水)                            ハノイ1日目-歩道が変わった-

 結構疲れていたはずだけれど、6;00に目が覚める。今にも振り出しそうなくもり空で少々肌寒い。

 お店が開きはじめる9時頃までは時間があるので、久しぶりの町を見るつもりで通りへ出て驚いた。
 昨晩は気がつかなかったけれど、歩道が広くなってきれいなタイルが張られている。 そういえばおしゃれなお店も出来始め、通り全体の雰囲気も垢抜けてきたように思う。
 以前は、忘れ去られたような通りで、お店1軒すらなく、 どうにかある歩道もでこぼこのコンクリートで、雨の日はぬかるんだ。
 どんどんお店が増えてきて、観光客も多くなってきたからでしょうが、 この先どんなになっていくのか考えたらこの急激な変化は恐い気もする。

 旧市街のタマリンド・カフェでモーニングを取る。奥行きのある広い店内は落ち着いたアジアンテイストの素敵なインテリア。 今回のベトナムはここのおいしいごま入りソフトフランスのモーニングセットで始まった。

 あちこち歩いてみるとまた新しいおしゃれなお店が増えた。一方閉じたお店も結構ある。ぴかぴかの大型の新車も随分と増えた。 3ヶ月置きでもどんどん変化するハノイ。またみんなの生活が豊かになってきたのも感じる。良い事なのでしょうが、 古き良きベトナムも残しておいて欲しいのだけれど。

 今回ホテルスタッフへのお土産として日本で売られているインスタントの「ベトナム・フォー」を持ってきた。
 ベトナム製のうどんかそばを私たちが食べる様なものでしょうか。 まさか日本でそんな物が売られているとは思わなかったらしく、みんなびっくりして興味深々。 食べてからの感想を聞かせて欲しい、と渡したけれど、さてどんな感想が聞けることやら。

 いつも使っている「Youth Hotel」のネットカフェ。どうも今回は調子が悪い。何回やっても文字化けで出てくる。 「もう1回やって!」と言われて何回やった事か。それでもだめだとわかると、「今日は日本語はだめだから、 明日来て」と言われてしまった。
 こうなるとまだまだ日本人観光客の少ないハノイは、日本語ソフトを入れている所がなかなかないので、探すのが大変。 もう1件頼みの綱のカフェに行ってみると、何とネットカフェを止めていた。
 さてどうしたものかと「Internet」の看板目当てに数件あたってやっと見つけ、どうにか出来たけれど...ふー。
日本人観光客の皆さんにもっと来てもらわなくちゃ〜。

 来る度に様子の変わるホテル。今回は入り口のドアも分厚い木のドアから前面ガラスに変わり、明るいイメージになっていたし、 ネットカフェの横はおしゃれなレストランになって、スタッフの女の子がみんなで料理を作るそう。
「ぜひ食べて」と言うので、夜はここで、シーフード麺と鶏の手羽先のフライを頼む。

            朝の旧市街
 料理等ほとんどしたこともなさそうな女の子達だけれど、なかなかおいしい。でも全部は多すぎて食べきれず、残すのも悪くて、 ドギーバッグにしてもらった。

 食べている間は横で日本語の練習。日本人から書いてもらったらしい「あいうえお」の表を持っていて、その発音を教えて、と言うのだけど、 ベトナム語で発音出来にくいのがあって、なかなか出来ない。
 たとえば「じょ」が言えない。何回やっても返ってくるのは「よ」。「Joy」の「じょ」よ、と言っても「よ」。 どうも日本語の濁音がベトナム語にはないようで。
 反対に私は鼻にかけるような「NG」の発音が苦手。何回やっても「だめ!」と言われてしまう。 お互いを笑いながらの楽しい教室はちっとも進歩しない。

今日の万歩計16515歩。

 ● 2月27日(木)                      ハノイ2日目-バチャン村・オペラハウス-

 曇って肌寒い。
 ホエンキエム湖のほとりまで行って見る。ベトナムの人たちは健康志向? 湖の周りは早朝から太極拳、バドミントン、走る人、歩く人達で一杯。

   近くのカフェへ行く途中の数軒並んだ新聞屋さん。女の子達が車道まで出てきて売っている。 バイクで乗り付けては数種類の新聞を買っていくのはみんな常連さんばかりなのかな? 何も言わずとも顔を見たら20種類位の中から手際よく選んで渡している。 しかも真ん中をちゃんとホッチキスで止めてくれるのにはびっくり。面白そうなので、買う事に。
 英字のは「Vietnam News」のみ。ベトナム語のは2000ドーンなのに対し5000(30円位)ドーンの破格の値段。 でも仕方なく買って早速イベント情報を!前回のオペラ座が良くて、出来ればまた行きたかったから。
 ちょうど今日と明日ベトナムのバレーとオーケストラの公演がある。明日はOanとライブに行く約束をしたので、今日しかない。 どうにかして行ってみよう。月4、5日しか無い催しに行けるのはかなりラッキーなことだから。

 お昼からはTruongさんとバチャン村へ。
 途中川の堤を走るタクシーの中、毎度の事でいろいろ気になることを聞いてみる。
 おとといのオーロラビジョンの事を聞いたら、 その地域は結構ビジネス関係の要所だそうで、それなりの意味があるとの事。
 そして日本では連日ニュースで流されるアメリカのイラク攻撃や北朝鮮の問題。ベトナムの人達はどう思っているのか気になった。 でもどちらも萱の外の話のようで、「心配ないよ」とばかり言ってくれる。

   彼の仕事の反映ぶりもすごく、今年はヨーロッパとアメリカに行くそう。
 近頃は車が欲しくなってきたようで、日本の車事情をいろいろ聞きたがる。以前は想像すら出来なかった事でしょうが、 いよいよマイカー時代が来つつあるかな?
 そういえば今回驚いたのは、始めてみたテレビの車のCM。それもBMWやベンツ、TOYOTAの4WDや大型車ばかりの宣伝。
 テレビはかなり普及していてほとんどの家にはあり、みんな結構見ているけれど、 そのうちのどれくらいの人達が買える層なのか、と思うと意味不明のような気もする がやっぱりそれだけ豊かになってきた、と言うことでしょう。

 バチャンは以前はのんびりとした田舎の村、という感じだったのに、近頃のその反映ぶりはすごい!
 村に入る前に続く陶器御殿の大通を横目に、村に入るやあの汚い陶器屋さんがずいぶんと建て変わってきれいなビルになっていた。 ずいぶんとイメージが変わってしまい、驚かされる。
 たったの3ヶ月でね〜。でもここの面白さは変わらず、暫くはまって楽しんだ。

 昨日渡した日本製インスタント「ベトナム・フォー」の感想を聞いてみたら、お世辞半分かもしれないけれど美味しかったそうで、 「あの味は好きだから、次回はもっと持ってきて!」
 インスタントじゃあ〜、と次回又日本料理を作る約束をした。

 今日は新しいネットカフェの方も調子が悪くなり、途中からできなくなった。Youth Hotelの方も未だに治っていない。 またしても新しい所を探さねばならず、いつもよりは時間があるからいいような物の、ちょっと時間の無駄!

 ネットカフェを探して旧市街をうろうろ。やっと見つけてやっていたら、そろそろオペラ座に行く時間。 あわててタクシーで乗り付けると、 なんと前の広い階段の所にはダフ屋も出ているのには驚く。
 どうにか間に合い、2階の真正面の良い席を買うことも出来た。S席$10。
 バレーとオーケストラ、とあったが、創作舞踊あり、オペラ歌手のソロあり、音楽も「カルメン」や「オーソレミヨ」があったりと その構成もとても面白く楽しめた。8割位の観客は欧米の観光客が多い。

 それにしても約100年前に立てられたこのオペラハウスの何と素敵な事。
 異国の地に来てもフランス人たちが母国の生活文化をそのまま持ち込む そのパワーというかこだわりには毎回感動させられる。

 ここの落ち着いた温かみのある光の中の空間で聞くオーケストラにはなんとも良い気持ちになってしまう。 満たされた気分で帰ってきた。

今日の万歩計15559歩

       歩道まで出てきて売る新聞売りの女の子

 ● 2月28日(金)                         ハノイ3日目−ライブハウスに行く-

今日も曇り。早朝は半袖1枚では肌寒い。

 やっと見つけた旧市街の片隅のネットカフェ。あまり人が来ず、7時から利用出来るのもありがたいし、どうにか早い。 ベトナムはまだどこもOSは98だし、ADSLに慣れてしまった今はもどかしい。

 あまりのかわいさに買った鳥籠をぶら下げて歩いていたら、「どこで買ったの?」ときれいな女性が声をかけてきた。
聞けばマレーシアでショップを持っていて、仕入れに来ているとのこと。 立ち話で情報交換をしていて気があい、お茶を一緒に、ということとなった。
 3時にモカ・カフェで待ち合わせ、ここの大好きなプリンを食べながら、お互いの仕事の話、家族の話で盛り上がる。
 彼女は親戚の家に泊まっているそうで、話の流れで、明日お手製のマレーシア料理をごちそうしてくれることになった。 ベトナムでマレーシア料理とはまた楽しみな。大聖堂前で待ち合わせの約束をしたが、気をよくした彼女がごちそうしてくれた。

 Binhさんのお店に行ったら、お姉さんがあちこち案内してあげると言いだし、夕暮れの旧市街を2人であちこち散策。
 彼女が「ここが一番美味しい。」と言って近くの店でフォーをごちそうしてくれた。確かに美味しい!
 また「アオババ(おばあさんが着ているシンプルな日常着)が欲しい」と言ったら、親切にもしらみつぶしに 1軒1軒店を聞いてまわってくれる。がドンスアン市場にしか無いらしく、明日一番に一緒に探してくれることになった。 何と親切な!
 夜に始めてきた旧市街のお正月や結婚式の飾り物を売っている通りは、赤いちょうちんが一杯で、縁日のような楽しさ。 二人ではしゃぎまわって楽しんだ。

 ライブに連れて行ってあげると約束したのに、Oanの仕事が終わらない。待っている間にライブは始まってしまったようで、誤る彼女。 それではライブハウスに行こう、と私が持ち掛けた。
 1年位前にTruongさんが連れて行ってくれた歌謡ショー?をやっていた2階のお店がつぶれて、若向きのライブハウスになったようで、 夜、通りを通る時に聞こえてくるビートの聞いた音楽が気になっていたし、 通りにいるセキュリテイーのあまりの多さに興味があって行ってみたかった所。
 彼女はお店の事を知らなかったけれど、OKで、またホテルのスタッフの男の子が「行きたい」と言いだし、3人で出かけた。
 たくさんのセキュリテイーの中をくぐって2階へあがると話も出来ない位大きい音。

   おじいちゃんとアオババを着たおばあちゃんのカップル
 真ん中の大きいステージでスタイルの良い数人の男女がへそだしルックで踊る。店内は地元の若者でいっぱい。
 数曲踊ると今度は歌手が出てきてカラオケで歌う。2曲歌うと次の歌手。聞けばみんなハノイでは有名な歌手だそうで、 最初圧倒されていた二人も結構喜んでいた。
 面白いので写真を撮ろうと構えたら、セキュリテイーが数人走ってきて囲まれ、ベトナム語でがみがみ怒られた。
 まあいけない!と言うことはわかったけれど。

 1時間程でOanは帰ったが、「もっといたい。」という彼に付き合って夜中までいた。
 彼にとっては初めての体験だったようで、たっぷりと楽しんだ彼がここでも気をよくしてごちそうしてくれた。
 今日はごちそう三昧の午後でした。

 今日の万歩計21361歩。ちょっと疲れた。

 ● 3月1日(土)                          ハノイ4日目-REMYと&土曜のミサ-

 かっぱを着る程ではないけれど、小雨がぱらつく。

 9;00にビンさんのお姉さんと待ち合わせ、ドンズアン市場へアオババを買いに行く約束をしたのにすっぽかされる。別に付いてこなくても良いのに、 外国人が一人で行くとぼられるから、とか言っておきながら...まあベトナムではよくある事。
 仕方なく一人でドンスアン市場へ。「アオババ」「アオババ」と聞いて、教えてもらった店で値切りに成功!
 後で聞くとホテルスタッフがびっくりする価格だったので、気を良くしてしまう。何と単純な!

 12;00に昨日のマレーシア人REMYと大聖堂前で待ち合わせ、一昨日から仕事で来ていると言う弟のバイクに3人で乗って おじさんのお宅に行った。バイクの3人乗りは初めて。
 町外れの広くて立派なお宅で、彼女が下準備をしていた材料で即作り、5種類のマレーシア料理をご馳走になった。
 あまりなじみの無いマレーシア料理だけれど、スパイシーでなかなか美味しい。「ぜひ次回はマレーシアに来て、 もしくはバンコクか台北で会いましょう」と言う彼女。
 おじさんはクルーズ船の乗員で大阪に数ヶ月に一度来るそうで、日本語が上手。よく笑う陽気な弟も交え、楽しい時間を過ごした。

 弟君から送ってもらった後、食料品を買いに久しぶりにスーパーへ行く。
 おととしの春のオープン時は見物人ばかりで買い物客はほとんどいなかったので、つぶれるのでは?と思っていたけれど、 行けば入り口横にあった荷物預かり所が外に特別に大きく作られ、 売り場も格段に広くなって品ぞろえもすごくなった。買い物客も多く、たくさんの品を詰んだカートですれ違うのが大変。 豊かになってきたんだな〜。

 帰り道、大聖堂の前を通ったら、夕暮れ時に、中のきれいなグリーンの明かりが見え、人がどんどん入っていく。 土曜の夜のミサかも?こちらのミサは初めて、しかも夜とは。興味があって大きなスーパーの買い物袋を提げて入ってみた。
 いつもはがらんとした広い大聖堂がびっしりの人で、ライトがあたる正面の祭壇が神々しい。夜始めてみる高い天
井までのステンドグラスのきれいなこと。 静かに流れる讃美歌が敬謙な気持ちにさせてくれ、なんとなく落ち着く。
 が今日はたまたま一緒の時期の訪越となったご近所のYさんと夕食を食べる約束をしてたので、そこそこに教会を出た。

 待ち合わせて食べに行ったベトナム料理の”クアンクムフォー”。「かぼちゃの茎のいため物」と 「鶏とカシューナッツのいため物」が美味しい。

 夜風にふかれて良い気分で2人で歩いて帰っていると、オペラ座の前で黒山の人だかり。ひょっとしてイベントかな?と 思って見に行くとそうでもない。
 何事?と思って高校生らしき女の子に聞くと、前のアイスクリーム屋さんのが美味しくて、 みんな食べに来ているのだそう。
 よく見ると道の両側にバイクや自転車を止め、カップルや友達、 家族がみんな棒付きアイスを食べている。しかも2000ドーン(15円)と聞けば食べてみたくなる。
 早速山のように人が群がっている売り場へと分け行って、どうにか手に入れたチョコとバニラの棒付きアイスクリーム。 ココナッツの味が利いてなるほど美味しい。それは分かるけど、 この人だかりは凄すぎ!異様というか異常と言うか、その光景には圧倒されてしまう。

 今日の万歩計22033歩
ベトナム雑貨灯りに誘われて
      中からもれる緑の灯りに誘われて

 ● 3月2日(日)                            ハノイ5日目−港町ハイフォンへ-

 今回はハノイが長いので、1日はどこかへ行ってみたかった。本当はハロン湾に行きたいのだけれど、 バスで片道3時間の日帰りはちょっと疲れそうなので、列車で港町ハイフォンへ行くことにした。

 5;30のタクシーでハノイ駅に行き、6;05のハイフォン行きに乗る。
 列車はダブルデッキのソフトシート。 リクライニングにもなり、きれいで乗り心地も良いし、ノンストップで20000ドーン(¥150)とは安い! 食べ物、飲み物、新聞、本などの車内販売もあり、想像していたよりもはるかに良い。
 途中は田植えが終わったばかりの青田が延々と広がるのどかな風景。 良く写真で目にする2人して持つ縄の真ん中の桶で水汲みをする姿もあちこちで見かけ、興味深い。

 2時間で着いたハイフォンはいくつかの大きな造船所もある結構大きい町で、 ハノイより町の規模は小さいがしっくりと落ち着いた静かな町。

 駅から地図を頼りに歩いて行った市場はかなり大きくて、食べ物はとても豊富。活気のある市場は元気をもらえる。
 ハノイから100KM程離れているだけなのに、売っているものや品の並べ方、シクロの形も違い、面白い。 海に近い事と関係ないと思うのだけれど、金魚屋さんが多い。
 その昔フランス人達はこの港町から上陸したのだろうか?フランスの香りを残す素敵な建物が多く、 その当時の反映ぶりをうかがわせる。

 途中犬が一杯いるので何事か、と思って行ったら狂犬病の予防注射。有料で獣医さんが次々と注射をしている。 ここはハノイよりも田舎なので英語が通じず、身振り手振りで、狂犬病は恐いからね、と教えてくれたけれど、 なんと猫も一杯連れてこられている。この注射、猫にも効くのかな?

 ここは花の多い町。季節には火炎樹の花が咲き乱れるそうで、映画「季節の中で」のあの満開の火炎樹の最後のシーンは ここで撮影されたと聞いたことがある。
 又町のほぼ中心、市民劇場がある前にはフラワーマーケットがあり、たくさんの花が売られていてそれはきれい。 欧米の観光客もバスでたくさん来ている。

 あちこち歩き回って14;35のハノイ行きの列車に乗る。これに乗らないと今日中にハノイには帰れない。
 来る時と同じか、と思ったら今度はハードシート(木の椅子)の各駅停車。 隣の席は若い2組のカップル。話し掛けて

           ハイフォン市民劇場
は今が旬の大きいグミやおもちをどんどんくれるし、いろいろな話をしてくれ楽しい。
 又駅に停車するごとにたくさんの物売りが現れるが、駅ごとに売られているものが少し筒違い面白い。 鈍行は鈍行なりの楽しみがある。
 でも同じ値段なのに固い木の椅子に3時間はつらい。疲れた。

 着いた所はハノイ駅ではなく、ロンビエン駅。高架の階段を降りて歩くとすぐにドンスアン市場。 昨日アオババだけを買いに来たのが無駄に思える。まあこんな無駄も楽しいのだけれど。

 帰国前日なのに優雅にハイフォンなんぞに行ったので、帰ってきてからどたばた。あちこちの後始末で走り回る。
 でもまあどうにか片着いたかな?
 早朝帰国のいつもとは違い、夕方の出発は気持ちの切り替えが着かないような気も。

今日も万歩計18731歩

 ● 3月3日(月)                                           -帰国日-

 朝は曇っていても昼からはどうにか晴れる毎日だったけれど、今日は朝から晴れ。たぶん暑い日になるだろう。 夕方の出発なので、出来るだけ午前中に用事を済ませるべく動き回る。

 今回、町中を歩いていると警察の取り締まりが以前より厳しく感じる。
 街角毎に数人の警官が居て、 信号無視や中央線をはみ出そうものならすぐに笛を吹いて歩道に呼び付け、がみがみ怒る。 バイクを警察の軽トラに乗せて持って行ってしまうのもたくさん見た。
 Truongさんに聞いてみると、テト後に法律が変わったそうで、とても厳しくなったそう。
 やっぱり事故も多くなっているからだそうで、テト(2月1日)以降で約5000台のバイクが没収されたとの事。 いつのまにかほとんど消えていた通りの白線も塗り直されている。

 又天秤棒のおばさんも手入れ?があっているようで、大好きだった路地裏の市場もおばさんの数が少なくなっていたし、 天秤棒毎持っていかれるのも見た。
 テレビでは、公衆道徳を良くしましょう!といった内容の番組が流されていた。たとえば公園のベンチで寝るのは止めようとか、 噴水で行水するのは止めようとか。
 こんな所も少しずつインターナショナルになっていくベトナムを感じる。

 お昼はTruongさんが地元で評判だというセットメニューのお店に連れて行ってくれた。フライドチキンやカレー、 麺などのセットメニューが評判のようで1、2階の広い店内は満員。やっと相席で座ってハム入り麺をオーダー。 初めて食べたチャンポンに似た麺がおいしい。

 まだまだ考えたらやりたいこと、行きたい所あるのだけれど、欲を出せばきりが無いが、どうにか片がついたかな?
 5:30に予約したタクシーまで少々時間があるのでOanのオフィスへ行く。ちょうど友達のフンさんも来ていて、 女3人でかしましくおしゃべり。
 Oanが「何か飲む?」。デスクに座ったまま声をかけると通りからおばさんが蓮茶を持ってきた。 ちょうど通りがかった天秤棒のおばさんに又声をかけるとバナナの葉に乗った餅菓子が届けられた。何と便利な事!  
 餅菓子は丸められたもち米の真ん中に油抜きした豚の脂身と緑豆のあんこが入っていて、ごま塩も付き、美味し い。

 Oanとは次回は絶対にコンサートに行く事、Oanのツアーデスクでチケットを買ってハロン湾に行くことを約束し、別れた。
 いつもはハノイを離れる時は早朝だったのに、今回はきれいな夕日が沈むのを見ながらのハノイ国際空港までの小1時間。 長いようでもあっという間だった。

 タイ航空20:35、約2時間でバンコクへ。ここは眠らない空港でDUTY FREEも24時間営業。 世界中にたくさんの便が出ている東南アジアの拠点とも言うべき空港で規模は大きい。
 1:00の福岡行きに乗り込んだが、すぐにライトを消され、ただ寝るのみ。疲れているはずだけれど、眠れない。

 万歩計15945歩。
ベトナム雑貨ハノイを後に
          夕日を見ながらハノイをあとに

 ● 3月4日(火)                                            -帰国-

 朝8:00福岡空港到着。
 出るときは差ほどでもなかったのに寒い。 外に出ると息が白くなった。寒の戻りだそうで、昨日はみぞれが降ったそう。 初夏の陽気だったハノイから帰ったら余計に寒く感じる。

 我が家へ着くや、息つく暇も無く所用を片付ける。
 思えば家事、雑用、何もせず過ごすのは楽なのだけれど、地に足が付いてないようで落ち着かない。 けっして好きな事ではないのだけれど、 やっぱり日常に戻ると落ち着くし、安心する。
 そしてホット一息で飲む久しぶりの緑茶の美味しいこと。
 蓮茶もリプトンも美味しいのだけれど、やっぱり日本人。緑茶が一番。普段はあまり感じないのに、しみじみと感じる。

 さてこれからが又一仕事。整理や雑用に追われて、楽しかった全ての事はあっという間に忘れ去られてしまう。
 が又数ヶ月後のベトナムを楽しみにして、しばし...



 ● 後日談                                            -SARS-

 帰国後しばらくしてから問題になり始めたSARS。 ベトナムにいる時は全くそんな騒ぎは無かった。
 ただ帰ってしばらくしてから判ったことだけれど、 ベトナムで何度か合流したご近所のお友達Yさん。 一緒にいらしてたお嬢さんが途中で体調を崩し、救急車で運ばれたのがフレンチホスピタル。
 1泊入院で点滴を受けて、体調も回復し、翌日退院されたのだけれど、 ちょうどその日がSARSの患者第1号がフレンチホスピタルで見つかった日。 退院後何度かお会いして食事など一緒にした。
 帰国後、SARSの問題がどんどん騒がれ始め、テレビで報道されるフレンチホスピタルをYさん親子がご覧になってゾ〜っ。
 それを聞いた私もゾ〜っ。
 「潜伏期間ってどれくらいだっけ?」。しばらくは心配だった。

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