||||||||||  Madam のベトナム日記  ||||||||||

= 2005年2月17日〜24日 =

2月17日、台北・"Taipei101"
2月18日:ハノイ1日目、ハノイへ、円の両替
2月19日:ハノイ2日目、寒い!
2月20日:ハノイ3日目、女性社長さん、ATM
2月21日:ハノイ4日目、バチャン村、借りたジャケット
2月22日:ハノイ5日目、銀行へ行く、ホーチミンへ
2月23日:ホーチミン1日目、変貌するホーチミン
2月24日:帰国

 ● 2月17日(木)                                    台北・"Taipei101"

 たいした準備もしなかったら、いよいよになってやっぱりしなくてはいけないことがたくさん出てきた。 ごそごそと夜中に荷物をまとめだし、 結局寝たのが2;30、起きたのが6;00。ボーっとした頭で7;30予約したタクシーに乗り込み空港へ。

 10;10福岡発、台湾と日本のツアー客で満席のCHINA AIR 台北行きに乗り込む。 2時間10分で着いた台北は気温17度。曇って肌寒い。
 今日からベトナム、と言っても私にとって時間の都合が良いCHINA AIRを使うと、 行きは同日トランジットが出来ないので、台北で1泊。
 今までは空港の外れに立つCHINA AIRのトランジット客専用ホテルに宿泊させられていたけれど、 ホテルが使えなくなったそうで、今回送迎バスに乗せられて約25分。桃園と言う町のホテルへ連れて行かれた。
 今までは荷物をホテルに置くとすぐに空港まで戻って高速バスで台北市内まで行って半日しない観光が出来たけれど、 今回のホテルから市内へ行くには、近くのバス停から路線バスに乗って約50分かかるそう。 ちょっと時間の無駄のような気もするけれど、それでも今回はどうしても”Taipei101”に行きたかった。

 随分とバスを待って乗り、やっとのことで台北駅に着いたらもう3時。 それからMRT(地下鉄)でCITY HALLまで行き、地上まで出てふっと見上げるとそこにあった。世界最高の建物”Taipei101”。
 508メーターはさすが高く、 曇っているからだろうが、上の方は雲がかかっていて見えない。駅を降りた人たちのほとんどがその方向へと歩いていく。
 周りはデザイン的にも優れたビルが立ち並び、ブランドショップやおしゃれなカフェが並ぶショッピング街。 たくさんのおしゃれな人たちが平日にもかかわらず行き交う。
 ”Taipei101”の中もおしゃれなショップが並ぶが、一通り見てまわって展望台へ。 雲しか見えないかもしれないけれど、ここまで来たからにはやっぱり上ってみたかった。

 350元払って直通エレベーター前に並ぶ。台北にとっては重要な観光スポットになったようで、世界中からの観光客がたくさん。 もちろん日本人も多く、台北でこんな多くの日本人を見たのは初めて。

 89階の展望台までエレベーターで35秒というのは世界最速でギネスブックにも載っているらしい。 その速さとまったく振動がないことには驚かされる。まるでタイムマシンに乗ったかのように、あっという間に空中展望台へ着いた。 (ちなみにこれは日本の某メーカー製のようです。)

どうにか雲も切れた展望台からの眺めはさすがで、360度ガラス張りの窓からはかなり遠くまでも見えるし、 真下は
家々やビルが密集した地域で、道や高速道路に車が小さくうごめくように見える眺望は絶景!
 あれっ?眼下に煙が...何の煙だろう?
 いやあれは煙でなくて雲。足の下にたなびく雲が見えるとはまさに仙人にでもなった気分。いや〜なかなか気分が良い。

 チケットにセットされている日本語のイヤホンガイドも懇切丁寧で、 景色とともにたっぷりと台湾台北の歴史などを興味深く聞かせてくれる。今日はここに来ることだけが目的だったので、 しっかりとその説明を聞きながら、ゆっくりと1周した。

 すこしづつ暮れゆく町並みを見ていると、夜景を見ずに帰るのはもったいない気がして、 結局とっぷりと日が暮れるまでいた。夕闇が迫るにつれ少し筒変わっていく眺めは高いだけあってすばらしく感動してしまった。

 "Taipei101”は世界最高の建物(508m)、世界最高の階層(101階)、世界最高の展望台(89階)で 安全面やセキュリテイーの面でも最高レベルなのだそうで、 台湾を世界に再認識させるべく立てられた世界戦略の象徴とも言うべき建物のようで、 その意識のすごさみたいなものを感じてしまった。
 今回の台北での目的はどうにか達成でき、満足してMRTで台北駅まで戻り、路線バスに乗ってホテルへ帰ってきたのは10時過ぎ。 ちょっと疲れた。

万歩計21573歩
ベトナム雑貨taipei101
     上は雲に隠れるTaipei101

 ● 2月18日(金)                          ハノイ1日目-ハノイへ、円の両替-

 ホテルは空港から遠いだけあって出発が早い。モーニングコールが5;00。5;40のバスで空港へ向かう。

 台北空港もアジアのハブ空港となるべく拡張工事をし、第2ターミナルを充実させ、1月21日にリニューアルオープンしたばかり。 いままで第1ターミナルだった日本、アメリカ、カナダが第2ターミナルへ移り、いままで同じターミナル内での移動だったのが、 今回から小さな無人電車でターミナルを移動しなければならなくなった。
 日本でもつい先日名古屋のセントレア空港がオープンしたばかり。日本のみならず世界中でどんどん大きくなり、増えていく空港。 世界中で飛行機の利用者がそんなにどんどん増えているのだろうか?巨大化していく空港にはちょっと疑問を感じるのだけれど。

 7;30発の共同乗り入れのベトナム航空で3時間半、曇ったハノイに到着。気温16度、ちょっと寒い。
 市内までの約40Kmはのどかな田園風景。ちょうど田植えの時期で沢山の人達が昔の日本のように手で植えている。 まだ牛に田をすかせているのがほとんどだけど、耕運機を使っているのを初めて見かけた。 これからきっと急激に普及するだろうし、田植え機もすぐに導入されることだろう。

 ハノイのかなり郊外に建設中の凱旋門のような巨大な門を発見。門の上には躍動する駿馬が数匹。 他には何にもない。これはいったい何だろう?将来的に何か計画されているのだろうけれど、あまりに回りに何も無さ過ぎる。 道路との関連性も無いようだし。とりあえず作って、又それから、ということかな?これがベトナムらしい、と言うことかも。

 ホテルに着いて、すぐにHCM行きのチケットを買いにベトナムAIRのオフィスへ行ったけれど、やっぱり。 心配していたとおり22日の朝便が満席で取れず、結局最終便がやっと取れた。
 まあ仕方がない。ホーチミンでの時間が少なくなったな〜。近頃ベトナムでも急激に飛行機の利用者が多くなってきたことをつくづく感じる。

 通りすがりのベトナム料理店Lan Vienでお昼を、と思い入ったら、1;30なのにもうランチタイムは終了。
 どうにか食べさせてもらえることになったが、何を頼んでも「ない」、と言われ、 結局「これしか出来ない」と言われた「Duong Chau Style」のチャーハンを頼む。
 最初のベトナムご飯を選べないのは残念だったけれど、海老やハムの具が沢山でフライドオニオンがたくさんトッピングされていて、 とても美味しかった。

 ちょうどお向かいは「女性博物館」。以前に来たときは改装工事中だったし、一度は見ておきたかったのでついでに見学。 ほとんどがベトナム語のみの説明なので分からないけれど、 数多くの写真や展示物はベトナムの歴史の中での女性の存在感が大きいことを認識させてくれる。

 貴金属店の両替屋に行って、日本円から両替を出来るかどうかやってみた。
 銀行の窓口に行けば出来るはずだけれど、結構不便な場所にあったりするし、 また出来ない場合、米ドルならまだ
ベトナム雑貨女性博物館の展示物
           女性博物館の展示物
しも日本円はただの紙切れにすぎないので、いつも持ってくるのをはばかった。 以前はとても出来なかったことだけれど、そろそろできるかもと。
 恐る恐る10000円を出すと、なんと言うことはない。奥の窓口でもらうようにと146万ドーンの計算書をすんなり渡された。

 また以前はすごい枚数の札束をくれていたので、どれくらいの枚数になるかと心配したが、 近頃大きなお金が流通するようになったからか、新しい若草色の10万ドーン札が出ていて、 それ10枚と5万ドーン札数枚他でたいしたことはない。

 ドルに変えて、それをドーンに変えるよりレートも良いようだし、考えたら手数料もバカにならないかも。 これから日本円を持ってくるのも便利でお得なのかも。

万歩計 12807歩

 ● 2月19日(土)                                  ハノイ2日目-寒い!-

 倒れるように寝てしまったためか、電気もテレビもつけっぱなし状態だった。
 寒い。持ってきた厚手のTシャツ、ウールのカーディガン、長袖ジャケットを重ね着してもまだ寒い。 何とかならないものか。

 外に出てみるとみんなそれなりの防寒姿。ダウンコートを着ている人もちらほらいる。 ショップに入るとコートを着て毛糸の帽子をかぶった女の子達が腕を組んだままで応対する。
 あたりまえといえばあたりまえのことだけど、ベトナムには暖房設備が基本的に無い事に初めて気がついた。 時折ドアに「Heated」と書かれた紙が貼られているカフェやレストランがあるが、ほとんどはオープンエア。 みんな丸まって寒そうにコーヒーを飲んでいる。
 2月に来たことは数回あるけれど、こんなに寒かったのは初めて。日本よりもずっと南のはずだし、 さほど高地というわけでもないけれど、 これも異常気象かな?

 「寒い、寒い」と連発していたら、ホテルのスタッフのハンちゃんが「これを着て」と 買ってきたばかりのジャンバーを貸してくれた。でも彼女も防寒の為に買ってきたのだろうが、ありがたい。 お言葉に甘えて早速着てみる。綿素材だけれど厚手で暖かい。これでどうにかこの寒さにも耐えられそう。

 旧市街を歩いていて急に思いつき、おしゃれなカフェ”バゲット&チョコレート”でキッシュと紅茶でモーニングを。 ここはあまり人も来ず、行き交う人や車を観察しながらゆっくりとくつろげる。そして暖かい。

 その後、旧市街をあちこち歩いてみた。
 今年のテト(旧正月)は2月9日だったのに、いつまで続けるのか、まだまだ旧正月の飾りも健在。 ショップやお宅にはオレンジ色の実をたわわにつけた大きな円錐の金柑や満開の桃の木が飾られている。
 大聖堂の前のマリア様の像の前にも金柑の木が供えられているが、旧正月は中華系の暦だから、これはちょっとミスマッチだし、 マリア様に失礼かな?
 聞けばテト後約1ヶ月間飾り、その後は処分したり、植木屋さんで1年間預かってもらうのだそう。 預かってもらう、と言うシステムは良いアイデアかも。

 街中には今回もお祝いの赤い垂れ幕が下がっている。3月2日がフランスからの解放75周年だそう。 以前は来た時にちょうど記念日でラッキー!なんて思っていたけれど、 来ると必ず、と言っていいほど何らかの記念のお祝いをしている。年間でいったいどれくらい記念日があるんだろう?

 町並みは新しいおしゃれなお店がどんどんオープンして一段とおしゃれになってきた。 あまりの急激な変化に私の頭の方が付いていかず、ベトナムでね〜、なんてまだまだ偏見の目で見てしまっている。

 大聖堂横の小さなお気に入りのカフェにランチを食べに行く。
 ここの女の子はちょうど1年前、就職したばかりの時、カタコトの英語で、 「日本語を教えて」と給仕の合間に横に来てしゃべっていたけれど、それが仕事にも慣れ、 その接待ぶりも胴に入ったもので、英語もきれいにスムーズになっているのには驚かされる。 そしてきれいになった。
 町全体が洗練されていくと同時に暮らす人たちの生活や身なりもどんどん洗練されていく。

 夕方、久しぶりにアート通りへと行ってみた。
 ここは以前朝市が立つ所で、通りの両側に天秤棒のおばさんたちが並び、買い物客でゴッタがえす所だったのが、 数年前から国もしくは市の規制で、市場がなくなってしまい、通りのほとんどがお土産屋さんに変わってしまった。 こんなにお土産屋さんばかりできてどうする!と言いたいくらい。

 そんなアート通りの一角に宅配ピザ屋さんができていた。
 昨日街中で宅配ピザのバイクを見かけ、とうとうできたか、と思っていたが、ここから配達されるようで、 赤いジャンバーのお兄さんたちが忙しそうに出入りしている。
 需要が多いのか、それとも珍しいだけなのか、 今のところは結構繁盛しているようで。これからますます先進国の業種が入ってくることでしょう。

万歩計 13809歩
ベトナム雑貨お正月飾り
     旧市街のお寺のお正月飾りの金柑と桃の木

 ● 2月20日(日)                        ハノイ3日目-女性の社長さん、ATM-

 疲れて毎晩バタンキュー状態で寝付いてしまうのに、朝は早い。 たった2時間の時差だけど、これも時差ボケかな?目が醒めたのは5;30(日本時間7:30)。

 STAR MOVIEの映画を見ながらゆっくりと準備して7;30にホテルを出、教会通りの”PARIS DELI”へモーニングを食べに行く。 今日も昨日に劣らず寒い。もう少し暖かければオープンエアのお店へフォーでも食べに行きたいのだけれど、 ドアの在る室内で暖かいコーヒーを飲みたかった。

 お勘定の時に前回持ち帰った汚いドーン札の小銭がたくさんあったので、計算して紙幣の束を出したら、 レジのところでみんなで笑っている。
 以前は汚いお札ばかりだったし、 分厚い紙幣の束をみんな輪ゴムで縛ったりして持ち歩いていたが、近頃は大きい金額の紙幣も出てきたし、 諸物価もあがってきて小銭(200ドーン(約1.5円))への意識、汚いお札への意識が変わったのでしょう。 前回はさほどでもなかったと思うのだけど。庶民のお金に対する意識もどんどん変わっているのを感じる。

 出てくるとちょうど日曜のミサが終わったようで、真横の大聖堂の前に人だかり。それを見て今日が日曜日だと言う事を思い出した。 ハノイの大聖堂の日曜のミサは出たことが無かったので、出れば良かったかも。
 信者ではないけれど、ステンドグラスのきれいな教会でのミサは、 荘厳で居るだけで敬虔な気持ちになってしまう。あの雰囲気が好き。

 今日は朝から離れたショップへ行きたかったので、ホテルスタッフのハンちゃんの自転車を借りて出かける。
 今回彼女は自転車を新しくしていて、それが自慢のよう。新しいだけあって乗り心地も良いし、やっぱり移動が早くて便利。
 一日1ドルで借りれるのはありがたい。でも以前に比べ、ずいぶんと車とバイクが増えたので、少し危なくなってきた。 いつまで乗れることやら。
 また盗難の危険性があるので、お店に寄るたびに鍵をかけなけばならないのも少々面倒。 そして近頃は一方通行が増えてきて、これは自転車にも適用され、ほんのすぐそこなのに、 ぐるりと回り道をしなければならないのもやっかい。歩きと自転車、それぞれ長所短所があるので、さてどちらにしょうか、 と毎朝悩んでしまう。

 お昼は近くを通ったので、ちょうど1年前建ったばかりの時に来た「カフェゲーテ」へ。
 ドイツの教育機関に併設されているカフェで、白亜のおしゃれな建物が目をひく。 落ち着く内装も、そしてランチメニューもおしゃれ!まっ白の塀に囲まれた空間は外の世界と隔絶した感があり、 それが魅力なのかヨーロッパのお客さんがやはり多いよう。

 おしゃれな雑貨ショップを持っていたタムさんが、町外れにショップを移転し大きくしたから来て、と言ってくれていたので、 お邪魔することにした。
 自転車を知り合いのお店に預けてタクシーで行く事に。拾ったタクシーは日本のちょうど軽自動車と同じサイズのミニタクシー。 韓国のDAE WOO社製で結構売れている。 初乗りが6000ドーン(約40円)。聞いた住所を見せて連れていってもらった。

   大通からかなり入った所の大きな門構えの5階建ての立派なお宅。ベルを鳴らすとすぐにタムさんが出てきて家の中を案内してくれた。
 各階螺旋階段の両側に広い部屋のある豪邸。ただし1階はこれからタイとオーストラリアへ送る商品の段ボールの箱が山積み。 2階は商品展示場のショップ。3階以上は工房で、日曜でお休みだったけれど、壁の両側にずらりとミ  
ベトナム雑貨カフェゲーテ
         カフェゲーテ
シンが並んでいる。 ヨーロッパへの輸出が多いそうで、日本へは少しだけとの事。
 すごい!いつのまにか世界を相手に仕事をする女社長さんになっていた。これにはちょっと驚いた。

 ホテルへ帰る途中、新しいインテリアと雑貨のおしゃれなお店ができていたので、 入ってみると、オーナーは以前他のとある有名ショップで働いていた女性。彼女も覚えていてくれて、喜んでくれた。
 聞けば5年働いて2ヶ月前にお店をオープンしたそう。自分でデザインしたという小物は以前のお店のイメージの残るおしゃれな品。
 彼女のバイタリテイーにも驚かされたが、それにしてもタムさんといい、女性の活躍ぶり、発展ぶりには脱帽!

  夜遅くにネットカフェから人通りのなくなったハンガイ通りを歩いて帰ってきていると数人の欧米人が固まっている。
 何かな?と思って近づいてみると、暗がりの中にこうこうと光る明るいATMのマシンが。小さいので、昼間は気がつかなかったけれど、 こんなところにもできたんだ。ハンガイ通りはハノイの銀座とも言うべきところ。外国人観光客も多いので、利用も多いことだろう。 必要不可欠だったかもしれない。
 ホーチミンでは結構見かけるようになってきたけれど、ハノイではこれから急速に普及しだすことだろうが、 ベトナムの人たちは使えるんだろうか?

万歩計22522歩

 ● 2月21日(月)                     ハノイ4日目-バチャン村、借りたジャケット

 雲って寒い。通りへ出てみると小雨が降っていて、吐く息が白いのに驚いた。今日が一番寒いかもしれない。

 雨だと行動も少し制限されるので、予定も変わってくる。さてどうしようか。 とりあえずモーニングをどこかで。この寒さだとドアでちゃんと仕切られ、熱い飲み物が飲めるところが良い、と考えて 「リトルハノイ」に行った。日本のガイドブックなどでも有名なここは、 竹を使ったアジアンテイストのインテリアと美味しい料理が人気で、 ほとんどのお客さんは欧米人。野菜とハムがたっぷり入ったアツアツのオムレツと、熱いミルクテイーでしばし体を温める。

 陶器のバチャン村へ行くのに、9;00にTroungさんと待ち合わせをしていたら、彼が20分の遅刻。
 「ごめん、ごめん。昨日奥さんがオーストラリアへ行ったもんで、朝から子供を保育園へ送っていったり、大変だったんだよ。」
 聞けば1年間、国費留学生としてシンガポールへ行って12月に戻ってきた奥さんは、 自分のビジネスが忙しくて仕事は手伝ってくれないそうで、今回も豪越の取引関係の仕事で5日間行ったのだそう。
 その間子供の世話は彼がやるそうで、 「自分のやりたいことをやるのが一番だよ。彼女は才能があるし、実力があるから、伸ばさなくちゃ」ととても理解のある言葉。
 日本だったら、さてどうかな?

 いつものバチャン村のハイさんのお店に行く。ここも景気が良い。 去年自宅を兼ねた工房、ショールームの巨大なビルを新築したばかり。
 挨拶もそこそこに、今度奥さんが東京へ仕事で行くことになったそうで、日本の状況をいろいろと聞いてくる。 「ホテルはいくらくらい?」「食事をするのにいくらかかる?」
 そしてお嬢さんを、来年日本に留学させたいそうで、そのこともしっかりと。 「治安は良い?」「お小遣いはいくらくらい必要?」。陶器の話はそっちのけで。 帰り道にTruongさんも「あそこは儲かってるからね〜」

 小学生と保育園の男子を持つTruongさんに、将来子供達を外国に留学させるつもりがあるかどうか聞いてみた。
 「もちろん。海外へ出ないとだめだよ。上の子は英語も大丈夫なので、今年の夏は1ヶ月間オーストラリアへ行かせるよ。」 日本との意識の差を感じてしまう。
 聞いているといとも簡単に海外渡航が出来るように思えるけれど、やはり社会主義の国だから、そう簡単ではないそうで、 お子さんもTruongさんの妹さんがオーストラリアに住んでいて、保証人になってくれるから行けるのだそう。

 TruongさんにATMのことを聞いてみた。ベトナムの人たちも近頃使えるようになったそうで、 もちろん彼もVietcom Bankのカードを持っていた。結構使うのだそうで、便利だとか。世の中、いやベトナムますます便利になっていく。

 買い立てのジャケットをハンちゃんから借りっぱなしになっている。
 首元までジッパーで閉まり、暖かいし、デザインもまんざら悪くない。でも悪くて、買い取ろうか?と持ちかけた。
 彼女はたいした金額じゃないから心配しなくてもいいよ、と言ってくれる。
 ふとジャケットの裏側を見ると日本の文字が。「ん?」「ブルネイ製」「何?」

 よくよく見ると日本でも有名なアメリカのカジュアルウエアメーカーの日本支社の名前が。 アウトドア派に人気の製品。
 ハンちゃんはそのメーカーを知らないそうで、さていくらで買ったかは知らないけれど、 日本でも売られているはずのこのジャケット、どうやってベトナムまで来てるんだろう?

万歩計14554歩
ベトナム雑貨防寒
          寒い!防寒のおばあちゃん

 ● 2月22日(火)                       ハノイ5日目-銀行へ行く、ホーチミンへ

 朝は曇って寒い。 今日が一番寒いのでは?と思えるくらい。 寒さがずっと続くので、みんなそれなりに対処しだしたようで、数日前よりもダウンジャケットや長コートの人たちを多く見かける。
 でも次第に日がさしてきて、午後には少し暖かくなった。きっと明日は暖かくなることだろう。

 ハノイに到着してすぐ「寒い!」と言ったら「昨日までは暖かかったのよ」と言われた。 タイミング良く日本の寒波は逃れた、と思ったけれど、ベトナム寒波の時にちょうどいたようで、運がいいのか悪いのか。

 旧市街のAZカフェへモーニングを食べに行った後、寄ってね、と言われていたミン・チのショップへ行く。 彼女のショップも大繁盛。昨日シンガポールから戻ってきて、来週はサンフランシスコへ行くそうで、大忙し。 ショップの方は女の子に任せっぱなしで、 世界を相手にビジネス。旅の疲れも見せない元気いっぱいの彼女からしっかりと元気がもらえた気がした。

 ATMも結構使えるようになったし、外国人でもパスポートさえあれば作れるようなので、 今回計画していた銀行の口座を作るべく、ハノイでも一段と高いのっぽビルの国営銀行Vietcom Bankへ行く。
 はるか遠くからでも見える巨大な20数階建てのビルは中も立派で、ベトナムの発展振りを再認識させられる。 でも英語を話せる人がいなくて、たずねたずねて両替の窓口へたどり着き、やっと応対してもらった。
 どこで口座を作れるのか聞いたら、「またお昼から来てね」。銀行業務は8;00から11;30、1;00から3;00までだそうで、 到着したのは11;28。あと2分あるからやってくれても..と思ったが、 みんなお昼を食べに行く準備の方へ頭が行っているようで、こっちのことなんかお構いなし。 やっぱりベトナムもお役所仕事なのかな?みんなのそっけない表情を見ていたら作る気持ちも失せた。
 まあカードを作るのにも数日かかるそうだし、明日ホーチミンに行くことを考えたら無理かも、と思い、今回はあきらめた。 12;30にOanhと約束もしてたし、次回の楽しみに。

 お昼は来る前から約束していたOanhと一緒にランチ。お勧めのアート通りのカフェへ行く。 オーダーした「鶏のコルドンブルー風」を食べながら色々な話を聞いた。
 勿論彼女も近頃作ったと言うATMのカードを持っていて、結構使っているそう。 ごく普通の女の子たちでも持ち始めたとはかなり普及の速度は早い。 これからほとんどの人達が持つことになるのは時間の問題。あっという間だろう。

 そうこうしているうちに出発の時間。みんなと再会を約束して6;00に予約したタクシーに乗り込んだ。
 タクシーは乗ってすぐ、角を右へ行くはずなのに左へ。ぐるっとホアンキエム湖を回って 旧市街の一番込んでいる通りから空港へとは反対方向へまた走る。  
ベトナム雑貨カフェの入り口
       カフェの入り口のデイスプレー
運転手に方向が違うことを指摘しても「大丈夫、ちゃんと間に合うから」。 そしてぐるっとまわって先程通った所へ戻って来た。
 おかしい。何をやっているんだろう?かなり頭にきて「間に合わないからすぐに空港へ行って。あっちよ」とかなり怒って言ったら 「ごめん。ボスが乗るからあと2,3分待って。」

 結局ホテルが呼んだタクシーは旅行社のハイヤーで、 社長さんが空港へお客さんを迎えに行くのにただ乗りでついでに乗っていく事になっていたのだった。
 「申し訳ない。でも充分に間に合うから」と言ってくれる物腰柔らかな彼に、怒る気持ちも次第に薄れたけれど、 まあこれって結構合理的なのかも。空っぽで40Kmの道を帰ってくるのは考えれば無駄。 間に合えば利用されるのも良いことかも。

 20;00発のVietnam Airホーチミン行きは満席。ほとんどがベトナムの人達。 中で厚々と重ね着して着込んでいたのを脱いで半袖Tシャツ1枚になる。きっとホーチミンは暑いことだろう。
 着いたのは22:00。飛行機から降りると生暖かい。思ったほど暑くはないが、あのハノイの寒さから比べれば随分と暖かい。 こんな夜中に着いたのは初めてなので、又違った面を見たようで興味深い。

 ベトナム最後の日で、ホーチミンは明日1日のみとなったが、またしっかりと歩くぞ!

万歩計21142歩。

 ● 2月23日(水)                        ホーチミン1日目-変貌するホーチミン

 朝からしっかりと晴れて暑い。多分30度くらいはあるかな?昨日までのハノイがウソのよう。

 ハノイで動き過ぎて疲れが溜まっていたのか、朝が起きれない。 今回は結局ホーチミンは今日一日となってしまったので、時間の無駄が無いように朝から動く計画が少々ずれてしまった。
 7:00オープンのネットカフェに開店早々行くつもりが7:40になり、おまけにPCが繋がらない。 誰も居ないカフェの中であちこちPCを変えさせてもらったが、結局駄目で、午後に来て欲しい、と言われてしまうし。

 ハノイで忙しくて時間もなく、また寒くて遠出をしたくなかったし、一人だとついつい食事の時間がずれてくるので、 今回はたいしたものを食べてない。何かおいしいものを、と考えて路地の「アジアンキッチン」へモーニングを食べに行く。
 今まで食べたことが無いものを、と選んでオーダーしたのは「エビとなすの焼き物」。 エビの味とガーリックの味が効いた油がかかった甘い茄子はとてもおいしいけれど、結構油っぽく朝食べるにはちょっと。 きっとお店側もどうして朝からこんなものを食べるんだろう、と思ったことだろう。

 まずはChina Airlineのオフィスへリコンファームをしに行く。 再確認してもらわないと乗れないかも、とのこのシステムはいまどき面倒だし、時代に合わないと思うのだけど、 未だに残っているのはおかしい。
 ハノイではしにくく、ホーチミンに来て毎回すぐにするのだけれど、本当は72時間前までにするべきところ、 1日前では、ひょっとして乗せてくれないかも、なんて思いながら恐る恐る。

 ホーチミンの目抜き通りドンコイ通りを歩いてみた。驚いた事にちょうど真ん中あたりのショッピングモールが全て壊され、 ビニールシートがかけられて工事中。ぽかんと空が開いたような空間になっている。
 レックスホテルの裏のビルもきれいに無くなっていて、ホテルの裏側が丸見え。ともかく工事中が多い。 次回はまたまた驚かされる変貌を遂げていることだろう。
 この急激な変化に私の方が付いていけなくて、毎回浦島太郎状態になっている。

 前回お知り合いになったショップオーナーTonyさんに会いに行った。先にメールを出していたので、待っていてくださって、 またしてもお店を閉めて、前回行ったフェ料理のお店へ食事に行った。

 ハノイではほとんど見かけなかったけれど、やはりこちらは多い日本人観光客について聞いてみたが、 近頃日本人はニャチャンやホイアンへ行ってしまい、ホーチミンの観光客は一時より少ないとの事。  日本人の観光もそろそろリゾート志向になってきたのかな?
 そしてアジアの中で今急激に進んでいるベトナムのリゾート開発が認知されだしたと言うことでもあろう。
 これからベトナムのイメージも様変わりしてくるかもしれない。

 あちこち歩き回って最後になじみのお姉さんのお店に寄った。
 どうせ今日一日だけだし、ドルもドーンも日本へ持ち帰っても仕方が無いから、と残さないように使っていたら、 お姉さんの所の支払いが少々足りない。
 カードで、と言ったら「コミッションがもったいないので、現金で払いなさい」と言われ、 財布を開けさせられて、残っていた米ドルと、ドーン全て、そして日本に着いた時のタクシー代に、 と残しておいた日本円まで出させて足し、どうにか払えた。
 日常で3種のお金が流通可能なんて日本ではとてもできないことだけれど、便利と言うか不思議と言うか。
 でも為替のレートを考えると日によって得する通貨があるかもしれない。

万歩計23231歩、いやあ良く歩いた。
 ベトナム雑貨変わる町
  どんどんその表情を変えるホーチミン

 ● 2月24日(木)                                             帰国

 曇って蒸し暑い。
 帰国日の朝は、いつも裏路地の市場を覗きに行く。< 天秤棒のおばさんたちが新鮮な野菜や果物等を持ってきては壁に沿って両側に並び、市をなす。 それを目当てに沢山の買い物客がごった返し、活気があって元気をたっぷりともらえるような気がして。
 途中のフランスパン工場で焼き立てを1本(10ドーン、約7円)分けてもらってかじりながら、細い路地へと曲がると、市がない。 細々と路地に沿った家の人たちが数軒売っているだけ。ハノイでもどんどん市が消えていくけれど、こっちもか。
無許可販売、衛生上の問題、これから世界の一流国家として認識されるべくの措置だろうけれど、風情が無くなる、というか、 ベトナムらしさが無くなるというか。そしてあのおばさんたちはどうやって暮らしていくんだろう?
 ひっそりとした路地を淋しい思いをしながら通り抜けた。

 8:30に予約したタクシーの運転手はおしゃべり好き。車の渋滞した道からあちこちの路地の抜け道コースを抜けながら 色々としゃべってくれる。 以前に2年間東京に住んだ事があるそうで、良いところだけれど、物価が高くて大変だった、とその当時の諸物価のことを話し出した。
 ベトナムも近頃は物価の上がり方がすごくて、ガソリンが5000ドーンから70000ドーンに上がったそうだし、 フォーも4000ドーンから6000ドーンになったそう。「東京は大変だと思ったけれど、近頃のベトナムも大変だよ」。  
フランスパン工場
          フランスパン工場
 聞いているとどんどん豊かになっているようだけれど、庶民の生活の大変さはあまり変わらないようで、 貧富の差は広がっているのかも。

 今日は一日飛行機に乗りっぱなし。
 11:25ホーチミン発に乗り、小雨降る台北に15:20到着。乗り換えて18:30に気温8度の寒い福岡に着いた。 さぞかし寒かろう、と覚悟していたが、そう寒くはない。

 我が家へたどりついて、ホット一息着くと、めまぐるしく動いたこの1週間の事が色々と思い出されるが、あっと言う間だった。
 短すぎる。もう少し長く居れる様になれればと思いながらも、また日常の雑用にそんな思いもすぐにかき消されてしまう。 まあまた次の機会を楽しみに。

万歩計6799歩。

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